複合洗浄消毒システムとは
「理容師法施行規則第25条」を遵守し、理容師による理容師のための理容師の立場で開発された理美容師感染症予防システム。使用する薬剤も中間業者をいれずに製造販売元から直接、理美容店に届けるシステムとしてre-yousi.comが流通管理しています。
○システム例:使用済剃刀
第一洗浄消毒
「理容師法施行規則第25条」の「家庭用洗剤を使用して洗う」箇所を、中性ナノ洗剤「ロータスクィーン」30倍希釈液もしくは医療用の非イオン界面活性剤が含まれる200倍希釈の「洗浄ルネサンス」をティッシュペーパー上に噴霧して洗浄します。シェービングの際に刃への血液付着が認められた場合は、刃は交換してください。
中性ナノ洗剤「ロータスクィーン」30倍希釈液は低発泡なので濯ぎ洗浄も短時間で済み、ティッシュペーパーで拭き取る工程でも、物理的にもタンパク質を除去します。行政指導では「家庭用洗剤とスポンジを用いてこすり洗い」とありますが、スポンジの汚染問題があるために複合洗浄消毒システムでは使用しません。
オイルを使用したシェービングや明らかなタンパク質汚染が激しい場合は、5倍希釈の「ロータスクィーン」を噴霧し、強力な脂分解成分「ナノ洗浄成分」により同工程で噴霧し、ティッシュペーパーで擦つて洗浄します。もしくは「家庭用中性洗剤」を使用しますが、残留性や濃度に気をつけて使用すること。
その後に、厚生省が発令した「 食安基発第0825001号」に抵触しない次亜塩素酸弱酸性水溶液「フィリオ30」をティッシュペーパー上に噴霧。この時の濃度は第三者試験機関によりHCV不活性化が実証されている500ppmの原液を使用して、器具からの感染症を防ぎます。(参照:フィリオ30使用での同工程ATP検査ではタンパク質除去率99%/60秒)
第二基礎消毒工程
超音波洗浄機に法定濃度のエタノール(76.9〜81.4%)に10分間浸漬。洗浄工程で、剃刀の刃に付着したタンパク質は洗浄除去されているので、エタノールの殺菌/不活性化効力が十分に発揮されます。
第三衛生保管工程
エタノールから取り出し、200倍希釈の洗浄ルネサンスへ浸漬。洗浄ルネサンスに含まれるオキシドール成分、酵素により、剃刀全体のタンパク質汚れを分解除去(第三者試験機関により10分で約98%除去)させる。洗浄ルネサンスは、第三者検査機関により、金属やゴム、樹脂などにも影響を与えないのは実証されておりますが、本剃刀など地金部位がある器具は気をつけてください。
第一洗浄消毒
「複合洗浄消毒・第一次洗浄消毒」と同工程を行います。
第二基礎消毒工程
通常容器ではなく、超音波洗浄器内で浸漬いたします。超音波洗浄器を稼働させることにより、エタノール内に超音波エネルギーにより発生する無数の真空状態の泡(キャビテーション)が器具に付着した汚染物を剥ぎ取ります。器具の入り組んだ部分にも不活性化&洗浄効果がおよびます。洗浄効果は手で洗うよりも約16倍の効果があるとされております。
食品安産検査機関により食品(大葉など)を超音波洗浄(5分)することより一般細菌、大腸菌群を約2桁除菌させることが出来、広く使われている次亜塩素酸ナトリウム処理(200ppm/5分)や微酸性水処理(5分)に相当する効果があることが証明(ネットなどでの公開データによる)されております。
理容店では、蓋などにより密閉できる機器では法定濃度のエタノール(76.9〜81.4%)に10分間浸漬させます。超音波洗浄器の稼働時間は出力により異なりますが、2分を目安とします。剃刀の細部までエタノールの効果を高めます。洗浄工程で、剃刀の刃に付着したタンパク質は洗浄除去されているので、エタノールの殺菌/不活性化効力が十分に発揮されます。
第三衛生保管工程
エタノールから取り出し、200倍希釈の洗浄ルネサンスへ浸漬。エタノール工程で超音波洗浄器を使用しなかった場合は、超音波洗浄器内の400倍希釈の洗浄ルネサンスへ10分間稼働させます。第三者検査機関により器具に付着した99.1%のタンパク質除去という試験結果があります。
「Hybrid~複合洗浄消毒システムnano」の説明
Hybridとは、二つの事柄を一つにして効果を高めること。まずは店舗における「消毒」システムについてですが、しっかりと認識していただきたいのが「現行消毒法」をキチ ンと尊守することが主軸になります。それを踏まえた上で、現場において以下の衛生行為が最低限守られている環境であることが最低環境条件になります。
- 「シザースバックの営業未使用」
- 「血液汚染タオルの分別」
- 「シェービング時のマスク使用」
- 「剃刀使用時の使い捨て泡取紙の使用」
- 「御客様毎の手洗い」
消毒システムにおいて、一番重要なのは余計なタンパク質など除去してから消毒する〜つまり洗浄作業がとても大切という事です。
保健所が定める理美容室における消毒ガイドラインによれば「薬液浸漬の前に家庭用洗剤で器具を洗う」となっております。これは、薬液浸漬する前に血液や体液などのタンパク質を除去する目的があります。
医療や歯科の現場では、炭酸ナトリウムもしくは酵素が含まれたタンパク質除去剤を使用した後に、理美容師法における法定消毒薬でもある逆性石鹸(塩化ベンゼトニウム)系洗剤で器具洗浄する工程が行われてきました。
ただ、逆性石鹸は濃度によっては浸漬された器具のゴムを劣化させたり、金属を錆びさせたりするデメリットもあります。ゆえに、洗浄剤として家庭用洗剤を使用する、という事になっていると思われます。
この大事なタンパク質洗浄除去に関して、家庭用洗剤が指定されておりますが、泡立ちが良すぎる点と残留性が気になりました。
そこで、複合洗浄消毒システムnanoでは、二つの洗浄剤をします。
・洗浄ルネサンス:浸漬することで強力なタンパク質除去作用がある医療器具用の弱アルカリ性洗浄剤
・ロータスクィーン:特許成分「ナノ洗浄」により、ナノレベルに脂分を分散させる中性洗浄剤
洗浄ルネサンスは、石油系界面活性剤ではなく非イオン系界面活性剤を使用しており、使用濃度は8%と少なく泡立ちが少なくて水切れも素早くできます。主成分である炭酸ナトリウムと配合成分によりタンパク質を剥がし、同じく配合成分のオキシドールと酵素が強力に分解破壊します。北里環境科学センターによるエビデンスにより200倍希釈で10分浸漬処理で血液は殆ど分解されている試験結果がでております。
また、皮膚などに対する刺激などは家庭用洗剤と同等か以下で、排水後には生体分解される成分になってます。また、第三者試験機関の漂白試験でも非漂白作用が認められており、色物布にも安心して使用できます。同じく鉄などへの錆もなく、ゴムや鏡やプラスチックなどにも影響がらない事も証明されております。
製品は微粒子粉末で水に溶かして使用しますが、200倍希釈で100リットル、400倍希釈で200リットル作る事ができます。実際に使用してみると、フェイシャルスポンジなどは300倍でも汚れが染み出してきます。また、このルネサンス溶液は、フィリオ30と違い浸漬溶液は、使い回しもできます。
ロータスクィーンは特許取得のナノテクノロジーで血液やタンパク脂肪などの汚れを超微細に分散させる画期的な中性洗剤です。一般的な洗剤は油脂を一度分離しますが、油脂は再結合して配管の詰まりやニオイの原因になります。ロータスクィーンは特許製法により油脂分を超微細粒子状に分散させ、強力な汚れに浸透し洗浄効果を発揮すると同時に、油脂の再結合と再付着を防止します。理美容店における複合洗浄消毒システムとしては、フィリオ30に添加してフィリオ30ナノとして使用する他に、オイルを使用したシェービングに使用したブラシ類や剃刀の洗浄工程に使用します。
家庭用洗剤では、界面活性剤は40%ほど含まれた製品が多いですが、ロータスクィーンは10%ほどに抑えられております。希釈濃度によりますが、泡立ちは控えめで泡切れも良いので作業効率も上がります。
また、塩酸などの酸を混ぜないで弱酸性に安定化させた特許製法(2015年1月特許取得)による次亜塩素酸・フィリオ30に、ロータスクィーンの特許成分のナノ洗浄の効果を加える〜ナノ洗浄剤「ロータスクィーン」をフィリオ30(原液500ppm)で200倍希釈することにより、訪問理容などの特殊環境下での使用およびシェービングブラシの管理に適した弱酸性次亜塩素酸洗浄剤「フィリオ30ナノ」になります。
注意:フィリオ30とロータスクイーンの混合による効果は、それぞれ両者の効果が相性よく発揮できるように開発されている為、他の次亜塩素酸と混合は絶対にしないでください。又、フィリオ30もむやみに他の洗剤又は洗浄液との混合は絶対にしないでください。
通常では、まずは剃刀およびシェービングブラシを水洗します。剃刀はティッシュペーパーを巻き、ロータスクィーン30倍希釈液もしくは洗浄ルネサンス200倍希釈液を噴霧します。そして、ティッシュペーパーで刃の汚れを拭き取ります。シェービングブラシは、ブラシを広げて中心部に噴霧して軽く揉んでください。その後、水洗して洗い流します。ここでのロータスクィーン/洗浄ルネサンスを使用する意味としては「非イオン界面活性剤」成分です。この工程で「洗剤を使用する」という理美容店での法定消毒システムを、クリアすることになります。
オイルを使用したシェービングや明らかなタンパク質汚染が激しい場合は、5倍希釈の「ロータスクィーン」を噴霧し、強力な脂分解成分「ナノ洗浄成分」により同工程で噴霧洗浄します。中性洗剤でありながらアルカリ性石鹸と同等以上の脂分分解力をもち、家庭用ナノ洗剤とは違い、分解した脂分を再結合できないナノレベルまで分解いたします。
もしくは「家庭用中性洗剤」を使用しますが、残留性や濃度に気をつけて使用すること。
その後に、剃刀はティッシュペーパーを再度巻いて弱酸性次亜塩素酸フィリオ30原液(500ppm)を噴霧します。その後にティッシュペーパー(汚れが酷い場合は、新しいティッシュペーパーを使用)で水気をとってから、法定濃度の得たエタノールに10分浸漬させます。
シェービングブラシは、同じくブラシ中央部に噴霧して、ブラシを自然乾燥させます。理容椅子か複数台ある場合は同じくブラシを連続使用しないように、椅子毎にブラシを割り振って管理してください。
10分間エタノール浸漬させた剃刀は、洗剤ルネサンス200倍希釈液に浸漬させて洗浄保管します。この時に剃刀本体を含めて洗浄ルネサンスにより、余計なタンパク質汚れを分解〜浸漬洗浄させます。溶液は一週間に一度、もしくは汚れたらスグに交換してください。
また、ルネサンスによる浸漬洗浄は、定期的なシェービングブラシや、エステティック機器用の細い小物の洗浄にも応用できます。これは、歯科医のドリルやパキュームなどの小物と似ている形状なコトから思いつきました。
アルカリ性に弱い材質〜熊野筆などは、中性洗剤であるロータスクィーン200倍希釈液に浸漬させてください。
弱アルカリ性洗剤ルネサンスで菌やウイルスを包むタンパク質を浸漬洗浄で剥がし、状況に応じて頑固な脂分をも分解する中性洗剤ロータスクィーンを使用し、さらに弱酸性フィリオ30で菌やウイルスに洗浄消毒で深刻なダメージを加えてから、法定消毒で終止符をつける。
ここまでやらなくても…という御意見もおると思いますが、やはり埋めるピースはキチンと埋めたいと考え、洗浄ルネサンス/ロータスクィーンとフィリオ30、法定消毒を経て複合洗浄消毒システムnanoとしました。複合消毒システムよりも、さらに上の段階の衛生管理を求める理美容室に提案させて頂きます。
法定消毒システムnanoにある洗剤として洗剤ルネサンス/ロータスクィーンを使用し、その後に「食安基発第0825001号」に抵触しない生成法であり、製品独自の第三者試験機関によるC型肝炎ウィルスがある不活性化の高濃度(500ppm)弱酸性次亜塩素酸フィリオ30を使用し、その後の法定消毒システムnanoを経て、器具に影響を与えない第三者試験機関による強力なタンパク質分解力がある洗浄ルネサンスで浸漬洗浄して、器具の不要なタンパク質も分解する…そして、コストと簡単なシステムを両立して、より実践的なシステムになっております。
この消毒システムは滅菌器など使わずに、薬剤でできる理美容店において最も適した衛生管理システムだと思います。
公衆衛生業/理美容店における消毒に関しては「流通蒸気消毒器」「紫外線消毒器」「煮沸消毒器」そして、薬液では「エタノール」「逆性石鹸」「ヒビテン」「両性活性剤」「次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)」が指定されております。「複合消毒消毒システム」では、「第一次洗浄消毒」として対象器具の状態によりロータスクィー/洗浄ルネサンスを使用して浸漬洗浄によりタンパク質を分解し、フィリオ30(危機管理濃度・衛生管理濃度)にて洗浄消毒いたします。その後、「法定消毒」を「第二次基礎消毒」として「エタノールによる浸漬消毒」「次亜塩素酸ナトリウムによる浸漬消毒」「煮沸消毒器による煮沸消毒」を行います。「第三次保管消毒」とは「消毒後器具を安全かつ技術に使用できるように状態保管する」として、「蒸し器による流通蒸気保管」「紫外線消毒器内における保管」そして「洗浄ルネサンスによる浸漬洗浄保管」により、衛生的な環境を維持します。これらを「複合洗浄消毒システム」と考えます。